日本の株式市況とNYの株式市況や株式市場ニュース、世界金融危機の関連ニュース、経済関連用語の説明などを日々まとめるブログ

2007/04/30(月)
 中国人民銀行は29日、5月15日から預金準備率を0.5ポイント引き上げると発表した。今年4回目となる引き上げで預金準備率は11%となる。この引き上げペースは事前の予測を上回るもので、再度の預金準備率の引き上げ余地はなくなりつつある。金融引き締めとしての預金準備率引き上げという手段が限界に達しつつある中で、再度の金利引き上げが行われる可能性が高まっている。

 チャータード銀行の上海駐在エコノミスト王志浩氏は今年初頭、中国人民銀行が3カ月に一度程度のペースで預金準備率を引き上げるとみていた。4月半ばにこれを修正、今年は合計6回の預金準備率引き上げが行われるとし、年末までに預金準備率は12%になると予測した。
 現時点で見れば、いずれの予想も妥当とは言えなくなってきている。今年に入ってほとんど毎月1回預金準備率は引き上げられ、すでに11%に達している。一方で、北京師範大学金融研究センターの鐘偉主任は、「改革開放以来の貨幣政策から見て、現在の11%はかなり高い水準といえる。人民銀行による預金準備率の引き上げはそろそろ限界ではないか」とみている。
 中国の貿易黒字は依然としてハイペースで増加しており、また人民元レートを安定させるためにも外貨の買い付けは必須。現在の構造では、何もしなくても大量の人民元がマーケットに流入するようになっている。これが過剰流動性資金となり、銀行貸付及び固定資産投資の急増につながっている。インフレもすでに深刻な状態になりつつある。
 人民銀行は今年3月、商業銀行の金利のベースとなる基準金利を0.27%引き上げた。昨年8月にも利上げを行っている。今年は数回にわたって利上げが行われるとの金融機関による予測もある。単純に預金準備率を引き上げるだけでは事態が好転しない場合、人民銀行にとっても金利引き上げを有効に活用する以外、方法がなくなってきているのは間違いない。

記事をブックマーク:Yahoo!ブックマークに登録   BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク この記事をクリップ! newsing it!

ブログ内タグリスト: 預金準備率

にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ 人気ブログランキング 人気ブログランキング【ブログの殿堂】

トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://nikkei225kuroiwa.blog90.fc2.com/tb.php/545-99c6bec2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック